北帰行‘25秋・初日
深夜に仕事を終え、始発で帰って数時間後には成田国際空港に向けて出発しなければならなかった。とはいえ、まずは名代富士そば八王子店まで徒歩約40分ぐらいかけて行ったわけだが、24時間営業にもかかわらずこの時ばかりはボイラーの点検か修理かよくは覚えていないのだが、何らかの理由でやっていなく、これには軽くショックを受けてはみたものである。
それで、京王八王子駅方面に歩いて、おそらくファミリーマート京王八王子駅前店あたりで焼鮭と明太子の和風パスタサラダか何かを買ったのだったような気はする。何はともあれ、それでも始発まではある程度時間があったわけで、FANY ONLINEチケットで「グランドバトル WEST 第一部」の配信チケットを購入してiPhoneのスクリーンで視聴を開始したのであった。
いわゆる大阪のよしもと漫才劇場に所属する芸人たちによるバトルライブである。こういうのはかなり好きなのでまあ良いのだが、この日はさすがに旭川に向けて出発しなければならなかったりしたので、まさか視聴する余裕はないだろうな、というような気はしていた。
たくろうというコンビがやっていたブラック企業の朝礼を限りなくナンセンスに揶揄するようなネタは個人的にかなり好みだという気はしていたのだが、後に会場の観客による投票で見事第一部の1位に選ばれていたことを知る。
帰宅すると朝で妻が誕生日のショートケーキを用意していたのだが、それ以前にシャインマスカットを持って帰るように強く言われたので、とりあえずなるべく傷みにくいように工夫を凝らして準備してあった荷物に加えた。
それから妻は仕事に出かけたのだが、結局のところFire TV Stickを接続したテレビのスクリーンで「グランドバトル WEST 第一部」は見終わって、そろそろ部屋を出ることにしたのだ。
京王線から都営新宿線に直通運転するタイプの電車を本八幡で降り、京成八幡まで歩いて京成本線特急で空港第2ビルまで行くという昨年と同じルートである。京成八幡の駅ではプラレールが展示されていて、空港第2ビル駅は「明日がアルファ!」という京葉銀行の広告はキャッチコピーはそのままで、デザインが変わっていた。
成田国際空港の第3ターミナルまで歩く途中にはポケットモンスターのディスプレイのようなものがたくさんあり、これは昨年と同じだが内容は変わっているような気もする。

フードコートのようなところで食事をしようかどうか迷い、特に長崎ちゃんぽんリンガーハットの北海道コーンバターみそちゃんぽんは以前から気になっていたのだが、これから本物の北海道に行くわけだしな、などと思い、保安検査をさっさと済ませた。
実家と今回は留萌の親戚にも大変お世話になるため、それら2箇所へのお土産を買おうとしたのだが、第3ターミナルには売店が1つしかなく、選択肢はきわめて少ない。それでもなんとなく良さそうなものを選んだのと、ロビーでの自分自身の軽食としてヒレカツサンド的なものと缶に入ったハイボールを買った。
搭乗まではしばらく時間があったため、FANY ONLINEチケットで「グランドバトル WEST 第二部」の配信チケットも購入して、iPhoneで視聴を開始したのだった。
飛行機は定刻通りに離陸し、着陸した。やはり耳が少し痛くなった。睡眠をじゅうぶんにとれていなかったこともあり、浅く寝ていたらあっという間に着いていたという印象である。
予想はしていたことなのだが、やはり気温はそれなりに低く、半袖のシャツ1枚ではやや肌寒い。しかし、この肌寒さが懐かしくもある。旭川空港の国内線ターミナルビル2Fにある梅光軒で旭川醤油ラーメンを注文したのだが、これも昨年とまったく同じ行動である。旭川空港限定の焼きとうきびバターがトッピングされたメニューなどもあるのだが、やはりシンプルな醤油ラーメンである。
この梅光軒というラーメン店は個人的に中学生や高校生だった頃におそらく最もよくレコードを買っていたミュージックショップ国原が入っていたピアザビルに当時も現在もあり、おそらく醤油ラーメンしか食べたことがない。極太のメンマが特徴的である。
そういえばかつて札幌エスタのらーめん共和国にあった梅光軒でだけは味噌ラーメンを注文したことがあったが、それは当時、オーガニックガールズユニットとして活動していたWHY@DOLLのちはるんこと青木千春の影響であった。

それはそうとして、その間に旭川市街行きのバスが出発していたことなども場内アナウンス的なものを通じて知ってはいたのだが、改めて次のバスまでの時間が相当あることに茫然とした。土産物屋を見たり北洋銀行のATMで現金を引き出そうとしたのだがうまくいかず、これはなんとなくまずいのではないかと思ったのだが、ローソン銀行で引き出せたので安堵したりしていた。
当初は旭川空港からバスで市街地へ出て、軽く散策などした後で実家に帰ろうと考えていたのだが、時間がなかなか勿体ないのではないかと思いはじめ、ほとんど難なくやり遂げる自信がない共栄バスセンターでの乗り換えというのにチャレンジすることにした。
旭川空港からのバスはおそらく外国人を主体とするツーリストたちでごった返していて、次の停留所を表示するディスプレイがほとんどギリギリまで変わらなかったりして緊張感をもたらしたりもしたのだが、無事に共栄バスセンターとやらで下車することができた。かなり閑散としていた。

そして、iPhoneのYahoo!乗換案内のアプリによると乗るべきバスがやって来たのでそれに乗るものの乗客は私一人だけであり、運転手さんが「お客さん駅まで行くのかい?」などとネイティブらしいイントネーションで聞いてくれたので軽く感動しながらも、自分が降りる停留所を伝えたところ、「そしたらいいんだね」と返ってきた。
おそらく駅まで行くのだとすればこのバスは遠回りをするので、別のバスに乗った方が良いということを伝えようとした親切心なのだと思われる。確かに私は今回の帰省のためにドン・キホーテ調布店で購入したバカでかいリュックサックを背負ったりしていたので、ツーリストのように見られていた可能性はひじょうに高い。
窓からの景色を懐かしく眺めたりしているうちに降りるべき停留所に着いたので順当に降りて、歩いて実家に帰り着いた。だいたいこれぐらいの目安になるだろうということは、共栄バスセンターから電話をして伝えていた。
帰省して初日の夜らしく食事はジンギスカンであり、もちろん大満足した。新型コロナウィルス禍でしばらく帰省ができなかった頃には、渋谷パルコにある松尾ジンギスカンに行ったりもしていたのだが、わりとコンスタントに帰省できる目処が立っている昨今、ジンギスカンを食べるのはおそらく昨年の帰省以来だった。
いや、実はローソンの冷凍食品で1人前のジンギスカンが売られていることを知って、一度だけ買って食べてこれは良いと感じていたのだが、次回以降見かけることはもう二度と無かった。
Fire TV Stickを購入したのは昨年の帰省以降で、いまやこれなしでは平静な日常が送れないのではないかというレベルになっているのだが、帰省中にも見られた方が良いのではないかということと、NHK ONEもはじまったことだし、実家としてもこれがあると多少は便利なのではないかというような思いもあって、実は実家用に1つ購入していたのであった。
それのセッティングもしたりして、ちょうど「出没!アド街ック天国」の千歳烏山を特集した回の話が出たりもしたので、TVerでそれを視聴した。千歳烏山には2011年の夏の終わりから10年近く住んでいたのだが、母と妹は住みはじめた年の秋に東京に観光で来て、部屋にも訪ねてきたことがあった。あの時には駅前の京樽で寿司を買って食べたりしたような記憶もあるのだが、あの店もとっくに無くなってしまった。
翌日は朝早くから留萌に行くことになっていたので、わりと早いうちにもう寝ようということになって、私は2階の部屋に上がったのだがすぐには眠る気にもなれず、「グランドバトル WEST 第二部」の続きを視聴しはじめた。
FANY ONLINEチケットのアカウントがなぜだか無意識のうちに複数つくられていて、なんだかややこしいことになっていたので、この機会にそれを1つにしようと思い立ち、いろいろやっているうちにおそらくうまくいかずアカウントがロックされてしまった。それについて運営的なところに問い合わせのメールをしたりして、適当に寝たり寝なかったりした。