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1993年の洋楽ロック&ポップス名曲ベスト50

20. Feed The Tree – Belly

アメリカのオルタナティヴ・ロックといってもグランジ・ロックばかりではなく、スローイング・ミュージズやザ・ブリーダーズのメンバーでもあったタニヤ・ドネリーによるベリーなどは、ひじょうにキャッチーなギター・ロックをやっていた。イギリスのインディー・ロックファンに特に人気があり、この曲を収録したアルバム「スター」は全英アルバム・チャートで最高2位を記録した。

19. Sunflower – Paul Weller

ザ・スタイル・カウンシルの末期はどんどん人気がなくなっていて、その後。ソロ・デビュー・アルバムも最初は日本でしか出なかったりもしていたのだが、この曲を1曲目に収録したアルバム「ワイルド・ウッズ」で完全復活を印象づけ、ブリットポップ勢からリスペクトされるモッドファーザーとしても地位を確立していった。そういった意味でとても重要な作品だが、サイケデリックな感じがユニークでもある。

18. You’re In A Bad Way – Saint Etienne

60年代的なポップ感覚を90年代のテクノロジーで、というのがセイント・エティエンヌのコンセプトのようなところもあり、1991年のデビュー・アルバム「フォックスベース・アルファ」はおしゃれなジャケットも含め、ひじょうに人気があったわけだが、この曲ではよりレトロ感覚が強まったようにも感じられる。そして、サラ・クラックネルのボーカルが…というか、キュートな女性ボーカルさえ入っていればもれなく何でも好きなのではないかというような気がなんとなくしてきた。

17. Insane In The Brain – Cypress Hill

サイプレス・ヒルの2作目のアルバム「ブラック・サンデー」は、インディー・ロックファンにもかなり受けていたような印象がある。マリファナをやりまくっている人たちというのが印象としてはあるが、サウンドがユニークで声にもひじょうに特徴がありクセがすごいのだが、そこがたまらなく良かったのだ。

16. Regret – New Order

ひじょうに仲が悪くなっていると聞かされていたニュー・オーダーの久々のアルバムとなった「リパブリック」は見事、1位に輝いたのだが、これはその先行シングルであり、やはりキャッチーでとても良く、個人的には夏のはじまりを予感させるような印象もあった。

15. From Despair To Where – Manic Street Preachers

デビュー・アルバムをめちゃくちゃ売って解散すると当初はいっていたマニック・ストリート・プリーチャーズだったが、結局そうはならずに普通に2作目のアルバムが出た。この曲はその先行シングルなのだが、ドラマティックでかなり良かった。ところがアルバムには良い曲はあったものの、サウンドが全体的にアメリカのマーケットを意識したのか普通のロックのようになっているところもあり、いま一つであった。しかし、この曲はとても良かった。

14. Venus As A Boy – Bjork

ビョークのソロ・デビュー・アルバム「デビュー」から2枚目のシングルとしてカットされた。シュガーキューブスは最後の方にはやや煮詰まり気味でもあったのだが、ビョークのボーカリストとしてのユニークさには間違いはなく、こんな生かし方があったのかと目から鱗であった。

13. Rebel Girl – Bikini Kill

メインストリームのヒット・チャートなどにはほとんど影響をあたえなかったが、ライオット・ガールのシーンの盛り上がりはその後のポップ・カルチャーに留まらず、社会にとってもひじょうに有益な影響をもたらしたのではないかと思われる。この曲はご機嫌なパンク・ロックであるのみならず、フェミニズムやジェンダーの問題にナチュラルに斬り込んでいるところがとても良すぎる。

12. Call It What You Want – Credit To The Nation

時代を変えた音ことニルヴァーナ「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」のイントロがサンプリングされているのみならず、反レイシズムのキャッチーなメッセージ・ソングとなっている。

11. Everybody Hurts – R.E.M.

前の年の秋にリリースされたアルバム「オートマティック・フォー・ザ・ピープル」から、4枚目のシングルとしてリリースされた。アトランティック/スタックスのソウル・バラードからの影響を感じさせるサウンドに乗せて、自殺を考えている特に若者に向けてのメッセージがシンプルな言葉で歌われている。

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