札幌ドームのきつねダンスが楽しそうでとても良いことについて。

Yahoo!プレミアム会員になっているとプロ野球のパ・リーグ球団主催試合をパソコンやスマートフォンで視聴することができる。Yahoo!プレミアム会員にはいつなったのか、やめるにはどうすればいいかもよく知らないのだが、パ・リーグ球団主催試合が視聴できるのは良いことである。

プロ野球ではとりあえず北海道日本ハムファイターズを応援しているという設定になっているのだが、個人的な出身地である北海道を本拠地にしているからというだけの理由であり、弱い時や負けそうな時はほとんど視聴しないという不真面目さである。モーニング。娘。’22の牧野真莉愛さんのようにちゃんとしたファンではないということである。2022年のシーズンは開幕から最下位を独走し、かつてないほど勝てていないともいうことができるのだが、これは昨年までの主力選手の何人かがすでにチームにはいなく、若手を中心とした強いチームをつくっていく過程だからということで、多くのファンも納得しているように思える。しかも、その成果が見られていたり、チームの雰囲気もひじょうに良いため、ひじょうに見る気が起きるケースが多いともいえる。

そして、イニングの合間にチアリーダーのような人たちが踊ったりすることをおそらくいろいろなチームがやっていると思うのだが、北海道日本ハムファイターズが札幌ドームで試合を行う時に、今年から導入しているのが、きつねダンスといわれるものである。中毒性の高いクラブ・ミュージック的な音楽に乗せて、ファイターズガールと呼ばれるチアリーダー的な人たちがキツネの耳をつけて笑顔で踊るというものなのだが、この説明ではその魅力がまったく伝わらないということもできる。

この音楽自体が数年前にクラブなどでヒットしたものらしく、ミュージック・ビデオのYouTubeでの視聴回数も相当なものなのだが、きつねダンスのBGMとして使われることにより、その中毒性がより伝わりやすくなっているように思える。はじめはちょっとした違和感のようなものだったのだが、そのうちにまた見たくなり、自分はこれが好きなのだと認識してから主体的に没入することによって、頭から離れないレベルになるという、理想的なプロセスを順調に踏んでいる。ファイターズガールたちが最高の笑顔で楽しそうに踊っているのもとても良い。

パ・リーグの動画配信を行っているパ・リーグTVが早くからこれに着目し、札幌ドームで試合があった日にはほとんど毎日、このきつねダンスに関連する動画をあげている。先日の福岡ソフトバンクホークス戦では、相手チームの選手、特に松田宣浩選手やマスコットキャラクターまでもがノリノリで踊っている。北海道日本ハムファイターズでは矢野謙次コーチがもっともはりきって踊っているのだが、そのあまりにも若々しい姿に、若手選手かと思ったらコーチなのかと驚いているコメントも見られる。球団のOBで野球解説者として活躍しているガンちゃんこと岩本勉も、放送席と思われるところでシャープに踊っている。観客席でもファイターズガールに合わせて、このきつねダンスを一緒に踊るファンも日に日に増えているように思われる。北海道日本ハムファイターズの公式YouTubeチャンネルもパ・リーグTVの熱さに呼応するようにして、「【噂のきつねダンス】俺たちはみんなと踊りたい」という動画を出したりもしているのだが、ここではファイターズガールやマスコットだけではなく、選手や球団関係者のような人たちも照れながら踊っていていいものである。

日々、生活をしている中で冴えない気分の時などにインスタントに上がる手段として、きつねダンスを視聴すると、決まって笑顔になれるという声もある。プロ野球は5月24日からセ・パ交流戦もはじまることもあり、今後のきつねダンスや、付随して北海道日本ハムファイターズの戦いぶりにも注目していきたい。