郷ひろみの70年代の名曲ベスト10

郷ひろみの楽曲がストリーミングサービスで聴けるようになるということをその数時間前に知って、これはとても良いことだと感じた。それまで郷ひろみの楽曲はストーリーミングサービスで聴けるどころか、ダウンロード購入されできなかったのだが、どうしても聴きたい曲があったため泣きながら中古CDを買っていたりもしたのであった。

それはそうとして、郷ひろみといえば世間一般的には「エキゾチック・ジャパン」のフレーズでも知られる「2億4千万の瞳」(1984)や「A CHI CHI A CHI」のフレーズで知られる「GOLDFINGER’99」(1999)、あるいはこの曲にまつわる渋谷交差点ゲリラライブ騒動の印象が強いのだろうか。または、「哀愁のカサブランカ」「哀しみの黒い瞳」(共に1982)、「ケアレス・ウィスパー」(1984)といった洋楽カバーでお馴染みかもしれない(「GOLDFINGER ‘99」もリッキー・マーティンのカバーである)。

とはいえ、個人的にその真骨頂は70年代の歌謡ポップスではないかと考えるため、今回は好きな10曲を選んでカウントダウンしながら、付随する思い出や記憶のようなものについてダラダラと書いていきたい。

10. マイレディー (1979)

すでに32枚目のシングルである。「ザ・ベストテン」では5週連続1位だったが、オリコン週間シングルランキングでは最高8位だったようだ。すでにアイドルの域を脱し、大人の歌手というイメージだったのだが、この時点でデビュー8年目なのでそれはそうである。サビでは「My Lady Under the Moonlight」などと歌われているわけだが、当時、私の母は料理などをしながら「マイレディー、ヘニャニャヘニャニャー」などと歌っていたことが思い出される。また、ビジーフォーでウガンダ・トラがリードボーカル時にこの曲を歌うのだが、「君はまぶしい」などのところでバックコーラスが「君は肥満児」などと歌うくだりがあったような気がする。記憶が定かではなかったのでビジーフォーのWikipediaを見てみたところ、「当時のネタとしては、歌謡曲やらオールディーズの替え歌で『ウガンダ=デブ、モト冬樹=ハゲ、島田与作=若作り』を歌に交えて、イジって笑いを取っていた」と説明されているため、やはり実際にやっていた可能性が高い。

9. 禁猟区 (1977)

フラメンコ風というかなんというのか、そんなギターのサウンドが印象的である。歌の途中でとても記憶に残っているところがあり、ずっとおそらく英語なのだろうと思っていたのだが、いま歌詞を確認してみると、なんと日本語の「点点点」であった。

8. 男の子女の子 (1972)

これがデビュー曲である。中性的という一言では片付けられないボーカルが何よりも特徴的だが、記憶ではもっとアップテンポな曲だったような気もする。映画のオーディションを受けようとするも直前で怖気づき、母からそれでも九州男児かなどといわれ結局、受けるのだが落選したものの、そこでジャニー喜多川に注目され、フォーリーブスのバックダンサーとして旭川のコンサートでデビューを果たす。そこでのファンからの声援から取って郷ひろみという芸名になったとうわれているが、フォーリーブスの弟分ということで、4(フォー)の次は5なので郷ひろみという意味もあるようである。

7. バイブレーション(胸から胸へ) (1978)

1978年の夏といえば矢沢永吉「時間よ止まれ」とサーカス「Mr.サマータイム」、そして、サザンオールスターズが「勝手にシンドバッド」でデビューしたばかりという、当時、小学生だった私にとってのラジオ・デイズである。この曲はシンセサイザーのような音も絶妙に入っているとことがまたとても良い。「Good vibration」というフレーズを初めて聞いたのは、おそらくこの曲によってであった。

6. 花とみつばち (1974)

イントロがこんなにドアーズ「ハロー・アイ・ラブ・ユー」というかザ・キンクス「オール・オブ・ザ・ナイト」っぽいという記憶はほとんどなかった。子供の頃、よく父から「お前だったらどうでもいいんだもんな」ということを言われていたものだが、この曲の歌い出しの「どうでもいいけど」というところを歌っておどけたりしていたことが思い出される。やはり中性的という一言ではあらわしきれない、あまりにも個性的で魅力的なボーカルがたまらない最高のポップソング。

5. 恋の弱味 (1976)

小学生の頃に聴いていた「近田春夫のオールナイトニッポン」は最高のプログラムだったが、あの番組で語られていた中で最も印象深く残っているのは、郷ひろみはとにかくすごいということである。その近田春夫が素晴らしいアルバム「電撃東京」でカバーしていたのがこの曲である(それ以前に「花とみつばち」もメドレーでカバーしていたが)。白いビルにおけるクールでアンニュイなムード、それでもあせってしまわざるをえない感じがヴィヴィッドに表現されていてとてもカッコいい。

4. 誘われてフラメンコ (1975)

まずタイトルからしてひじょうに勢いがあって良く、しかも一年間で最高の季節こと真夏の恋がテーマになっている。冒頭からして「アーンアーンアアア、アーンアアーンアー」というわけで、尋常ではない。それで、「真夏の匂いは 危険がいっぱい」と歌われたところで、それはそうだろうと納得する以外にない。

3.  よろしく哀愁 (1974)

なんと実は郷ひろみがオリコン週間シングルランキングで1位を記録した唯一の曲である。「ザ・ベストテン」では他にも1位になっていた印象があっただけに、これは意外である。さて、「よろしく哀愁」は松山千春の髪がまだ長く、北海道のローカル局でディスクジョッキーをやっていた頃などによく使っていたフレーズでもあるが、さすがにいまはもう言っていないのだろうか。それはそうとして、いかにも70年代の歌謡曲という雰囲気やいたいけな恋人同士をテーマにしたような内容だが、これを郷ひろみが歌うとまたグッと味わいが深まるというものである。また、この曲はジャニーズ事務所に所属する歌手にとって初のオリコン週間シングルランキング1位獲得作品でもあるのだという。

2. いつも心に太陽を (1979)

中学生の頃、学校から帰ってからトランジスタラジオで「ベストテンほっかいどう」を聴きながら、一定の地域の家庭にチラシをポスティングするというアルバイトのようなものをやっていたことがあるのだが、その時によくかかっていた曲。サザンオールスターズ「思い過ごしも恋のうち」あたりも同じ頃によくかかっていたような気がする。タイトルがあらわしているように、とても前向きな内容の曲で、「それでも生きている限り いつも心に太陽を」なんて素敵だな、と感じた。作曲がゴダイゴのミッキー吉野であることは、当時は意識していなかったと思う。

1. ハリウッド・スキャンダル (1978)

とにかくゴージャスでカッコいい曲。スター同士の恋愛をテーマにしているのだろうか、オーバードーズによる自殺未遂を思わせる描写があったりもするが、それも一つのアクセントになっている。郷ひろみのボーカルやエンターテイナーとしての存在感に相応しい楽曲のように思える。「爪の先まで 惚れていたのさ」という言い回し、「光と影のレイザリアム」という何のことかよく分かってはいないのだが、なんとなく良さげなフレーズなども含めすべてが最高であり、こういうのが似合うスターというのもなかなかいないのではないか、という気もする。

17 thoughts on “郷ひろみの70年代の名曲ベスト10

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